原因 |
主に暴飲暴食、アルコールの過剰摂取などが原因でおこる急性の炎症です。 その他にもストレスや鎮痛薬の飲み過ぎなどの原因でもおこります。 |
症状 |
(1) 上腹部痛・・・胃のあたりを中心とした強い痛みがある。食後に痛むことが多い。
(2) もたれ
(3) 胸やけ
(4) 吐き気、嘔吐・・・上腹部痛とともにおこることがしばしばある。
(5) 吐血、下血・・・嘔吐とともに血を吐いたり、便に血が混じる。 |
養生法 |
(1) 原因がはっきりしているものが多いので、まずそれを取り除く。
(2) ストレスを溜めないようにする。
(3) スープ、お粥など胃に負担の掛からないもの、かつ栄養のバランスを摂るようにする。
(4) アルコール、コーヒーなど刺激のあるものを控える。
(5) 煙草を控える。 |
薬物治療 |
対症療法(出てしまった症状を抑える)が主流となります。
●痛みに
→H2ブロッカー・・・胃酸の分泌を抑制する。
→制酸剤・・・胃の過酸状態を中和するアルカリ性の薬。
→粘膜修復・保護剤・・・胃粘膜の荒れた部位に作用して修復・保護します。
●もたれに
→消化酵素剤・・・胃腸管における消化の過程を助けます。 |
POINT |
食物が胃を通過する時間は約2時間。遅くても3〜4時間といわれています。通過するまでにもたれがある場合(胃の蠕動運動の低下)は、消化剤を、時間がだいぶ経っても、もたれが続く(例えば朝起きた時もたれる)場合は、胃の炎症が強い状態なので胃酸を抑える薬を飲みましょう。 |