マダニ |
山の中などで、木の上から落ちてきて、まぶたや肩、首などにくっつきます。ほとんどは吸い付かれても、すぐに何の症状も現れませんから、ダニがくっついていることに気付かないことが多いです。
気が付いて、無理に手で取ろうとすると、皮膚に毒素が残りますから、できればすぐに皮膚科で取ってもらいましょう。
発熱や関節痛が起こったり、皮膚が赤くなって広がっていくような場合には"ライム病"のうたがいもありますので、早めに皮膚科を受診して下さい。
マダニを避けるには、なるべく襟裳の閉じた服装にするようしましょう。白い服なら、ダニの付着が目立ち、早く気付くことができます。 |
ツツガムシ |
水辺の草むらなどにいる、ダニの一種です。ゴルフ場や水辺の公園などにも生息しています。この虫は朝方に活発に活動するので、特に朝は草の上に直接すわったり、ねころんだりしない様に注意しましょう。シートを敷くと防ぐことができます。
吸い付かれやすいのは脇の下や内股などのやわらかくしめったところで、吸い付いた後はダニはいなくなり、あとが黒いかさぶたのようになります。
そもそもツツガムシ病は、「ツツガムシリケッチア」という病原体を持ったツツガムシの幼虫に吸着されて発症します。吸着後1週間後くらいに「頭痛・発熱・発疹」などの症状が現れます。ふつうは抗菌薬で治るので、気が付いたら皮膚科を受診しましょう。 |
ムカデ |
夜行性なので、寝ている時に室内でかまれることが多く、咬み傷が約1cm間隔で2つできるのが特徴です。
かまれると痛みがあり、かまれた場所がはれてきます。かまれたら傷口を流水で洗った後、ステロイド軟膏を塗ってください。
ムカデには命にかかわるほどの毒量はありませんが、何度もかまれているとアレルギー反応を起こしてショック症状を起こすこともあります。 |
その他 |
触れるとかぶれる植物にも注意したいものです。見ただけではわかりずらい種類の植物も多くあります。その中でも、ツタウルシ、ヤマウルシ、ヌルデ、ハゼノキなどがあります。これらのウルシ科の植物の樹脂に含まれる"ウルシオール"という成分が、「かぶれ」をおこします。
かいたりこすったりすると、かぶれが広がるので、気が付いたらすぐに手や顔を石けんで洗い、抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏を塗って、冷やしましょう。 |